最初にサーブを出す選手を決める時、国際試合ではコイントスですが、日本の国内試合では試合前にじゃんけんを行って決めます。
じゃんけんで勝ったほうがサーブかレシーブ、あるいはコートを選ぶことができます。じゃんけんで勝つと、試合球も選べます。
勝ったほうがサーブまたはレシーブを選んだ場合、相手はコートを選ぶことができます。コートを選んだ場合、相手はサーブまたはレシーブを選ぶことができます。
どれを選んでも変わらない?
いえいえ、そんなことはありません。
どれを選択するのかはとても重要なことです。
サーブ、レシーブ、コートを選ぶことのそれぞれのメリット
どれを選んだらよいのか、自分の性格や心理状態、相手の性格や心理状態、会場にもよります。
サーブを選択
おそらく、サーブを選択する人が最も多く、一般的ではないでしょうか。
サーブは一球目攻撃。
先手必勝で最初からガンガン攻めて点を取りに行きたいと考えるならば、サーブを選択します。
レシーブを選択
サーブを選択することが多い試合前じゃんけんですが、レシーブを選択することもあります。
- サーブよりもレシーブが得意
- とりあえず相手の出方を見たい
- スロースターター
- 相手と競りそうだから、最後にサーブが回ってくるレシーブ
最近はチキータなどのレシーブの技術も向上し、レシーブから攻撃することも増えました。レシーブが得意な人は、レシーブを選択してレシーブでガンガン責めていきます。
また、最初からガンガン攻めずに、とりあえず相手の出方を見ながら自分のエンジン回転を上げていくようなスロースターターは、レシーブを選ぶことが多いようです。
そして、卓球の試合ではフルゲームにもつれ込むことはよくあります。
競り合って、10-8や9-9になった時サーブが回ってくるのは、最初にレシーブを選んだ場合です。
少しでも勝率を上げるために、自分にとって有利な展開にゲームを進めることが出来るサーブ権があることは、大きなアドバンテージとなります。
私の場合
私は対戦相手を見て、競りそうな場合はレシーブを選択するようになりました。
高校時代の話ですが、サーブが良いのか、レシーブが良いのか、コートがいいのかよく分からなくて、いつも何も考えずにサーブを選んでいました。ある時先輩から

じゃんけんに勝って、最初にレシーブを選ぶとさ、競ったとき自分にサーブ権が回ってくるんだよね。
と言われて、「なるほど」と思いました。
その先輩はカットマンで、部内ランキングはイマイチでしたが、大会では一番勝率の高かった人です。
尊敬していた先輩のこの一言で、相手を見てレシーブを選択するようになったことは言うまでもありません。
コート(エンド)を選択
会場によっては、コートを選んだほうが有利な場合があります。
- 体育館の壁の模様と、壁からの距離
- 光の当たり具合
- 仲間の応援は見えるほうが良いのか、背後に感じるほうが良いのか
光の加減は非常に重要です。
壁から遠い方のコートに立ったときと、その逆の場合では点の入り方が著しく変わる場合があります。
よく光を反射する壁もあれば、マットな感じの壁もあります。反射する壁はボールを見えづらくします。
縦型格子の壁は目がチカチカし、ボールを見失いがちになります。
体育館によっては外の光がほんのり入ってきて、眩しく感じることだってあります。
団体戦の場合、仲間の声や姿が重要な要素になってきます。
仲間の応援が鬱陶しいと感じる人や、パワーを貰えると感じる人…。
それを背後に感じるのか、視線に入るようにしたほうが良いのかで、自分の心理状態が大きく変わってきます。
私の場合
フルゲームにもつれ込んだ時、最後に自分が立つコートが良い面になるように選んでいます。最終ゲームはチェンジエンドをしますので、偶数ゲームのときに有利な側になるような側選びます。
仲間の応援は、目に入ると気が散るので、背後に感じる方が好きです。
まとめ
じゃんけんで勝ったら、とりあえず何も考えずにサーブを選ぶ人が多いと思います。
私も、多くの場合でサーブを選んでいます。
特にクラブ内の試合練習は、じゃんけんに勝ったらサーブがデフォみたいな感じになっています。
だけど、大事な試合…、負けたくない相手……。
そんな時、サーブ以外の選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。いつも競り負けていた相手に、勝てるかもしれません。
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