卓球の異質攻守型と他の戦型について

異質攻守型とは、卓球のプレースタイルの1つです。

卓球のプレースタイルには大きく分けて攻撃型と守備型があります。攻守型とは、その両方を併せ持つ戦型です。

異質型とは、バック面とフォア面に性質の大きく異なるラバーを貼ってプレーするスタイルになります。

異質攻守型とは

異質攻守型とは、ラケットの片方の面に裏ソフトまたは表ソフトラバーを貼り、バック面には粒高(イボ高とも呼ばれる)ラバーまたは変化系表ソフトラバーを貼り、前陣に張り付いて戦うスタイルです。

スピードと回転量のある裏ソフトラバーと、球威がなく回転量が変化する粒高との性質の差を利用して相手のペースを崩します。

粒高面で球威や回転を押さえ込んで粘り(守備)、相手のミスを誘い、甘く返ってきた球を裏ソフトラバーを貼った面で叩く(攻撃)スタイルになります。

ゆえに、守備型と攻撃型を併せ持つ攻守型というスタイルになります。

嫌らしいプレースタイルとよく言われます(褒め言葉)。

代表選手は福岡春菜選手、スウェーデンのオーケストロム選手、中国の何卓佳(ヘ ジュオジア)選手です。

戦型分類

主な戦型を下記に挙げました。下記に挙げた以外のマイナーなスタイルも存在します。戦型は十人十色と考えて良く、様々なスタイルがあり、分類の仕方も人によって違ってきます。

どのプレースタイルが自分にあっているか、体型や運動能力、体力や選手本人の性格に依存します。

ペンホルダー型

日本式ペンドライブ型

いわゆるペンドラ。ペン型ラケットにテンション系あるいは粘着系の裏ソフトラバーを貼り、回転量の多いドライブを多用して戦うスタイルです。

2、30年前以上はこのスタイルが主流であったため、若い頃から卓球をやっている年配の方に多く見られます。

バックハンドが振り抜くことが難しいため、フットワークを鍛えてオールフォアで打ち込むことが多いです。最近は日本式ペンでも裏面に貼って打つ人も増えてきました。

構える位置は前陣から中陣です。

このプレースタイルの代表選手は、吉田海偉選手です。

中国式ペンドライブ型

一見すると柄の短いシェークハンドに見える中国式のペン型ラケットの両面に裏ソフトラバーを貼り、回転量の多いドライブを多用して戦うスタイルです。

裏面にもラバーを貼り、裏面打法を行うことによって日本式ペン型ラケットの弱点でもあったバックハンドでもドライブやスマッシュが打てるようになりました。そのため、ペン型の主流は現在日本式から中国式に移りつつあります。

構える位置は前陣から中陣です。

ペンカット型

ほとんど絶滅危惧種なプレースタイルです。ペン型ラケットに裏ソフトを貼ってカット打ちしてきます。

構える位置は中陣から後陣です。

地方大会で一度だけ見たことがあります(おじいちゃんでした)。初めて見るプレースタイルだったので、びっくりしました。

日本式反転ペン(ローター)異質攻撃型または中国式ペン異質攻撃型

主に使用するのは裏ソフトまたは変化系以外の表ソフトラバーを貼った面であり、たまに反転して変化系表ソフトまたは粒高ラバーで相手のミスを誘ったり、チャンスメークをするスタイルです。

粒高はメインではありません。

レシーブだけ粒高面を使用する人もいます。

構える位置は主に前陣です。

日本式反転ペン異質攻守型または中国式ペン異質攻守型

いわゆるペン粒と呼ばれるスタイルです。

主に使用するのは粒高または変化系表ソフトラバーを貼った面で、相手のミスを誘う守備重視のスタイルです。チャンスボールは反転するか、または裏面打法で裏ソフトラバーや攻撃型表ソフトラバーを貼った面で攻撃します。

サーブだけ、裏ソフトラバーを貼った面を使用する人もいます。

構える位置は前陣です。

シェークハンド型

シェーク裏裏ドライブ型

両面に裏ソフトラバーを貼り、フォア、バックともに主にドライブを多用して戦うスタイルです。現代卓球の主流スタイルです。代表的な選手は水谷隼です。

特に男子のトッププレーヤーはこのシェーク裏裏ドライブ型がほとんどではないでしょうか。

構える位置は前陣から中陣です。

シェーク裏裏カット型

両面に裏ソフトラバーを貼り、フォア、バックともに主にカットを多用して戦うスタイルです。

構える位置は中陣から後陣です。

シェーク裏表または裏粒カット型

フォア面に裏ソフトラバーを貼り、バック面に表または粒高、あるいはアンチラバーを貼り、カットを多用して戦うスタイルです。

フォア、バックともにカットを主とする選手もいれば、バックに来たボールはカットで返しますが、フォアに来たボールはカットではなくドライブメインで返す選手もいます。

同じカット型でもその戦い方は様々です。

構える位置は中陣から後陣です。

シェーク異質攻撃型

フォア面に裏ソフトラバーを貼り、バック面に球離れの早い表ソフトラバーを貼り、ミート打ちを多用するスタイルです。代表的な選手は伊藤美誠です。

逆に、フォア面に表ソフトラバーを貼り、バック面に裏ソフトを貼ってスマッシュ主体で戦うスタイルもあります。スウェーデン男子選手のファルクがこのスタイルで、2018年の世界卓球でベスト4入りした時は卓球界に衝撃を与えました。

構える位置は前陣から中陣です。

シェーク異質攻守型

フォア面に裏ソフトラバーを貼り、バック面に粒高あるいはアンチラバー、変化系表ソフトラバーを貼ります。バック面で粘り、甘い球はフォア面で叩くスタイルです。

構える位置は前陣です。