サーブは何も上回転、下回転。横回転ばかりではありません。
ときには無回転サーブを出すことによってこれらのサーブが生き、またナックルサーブも生きます。
粒高使用者は自分の粒高をいかすために横回転を多用することが多いですが、そこに無回転サーブを織り交ぜることによって戦術に幅ができ、3球目攻撃も狙いやすくなります。
2種類のナックルサーブ
ナックルサーブには大きく分けて2種類あります。
- 上回転系ナックルサーブ
- 下回転系ナックルサーブ
無回転なのに回転系とはどういうことな?と思われたことでしょう。
ボールはバウンドするとき、台との摩擦でわずかながら上回転が加わります。スピードが速いほど上回転が加わってしまうので、注意が必要です。
上回転系ナックルサーブ
上回転系のナックルサーブは、ラケットをわずかながら上に向けて、ボールを押し出すよう打つだけで出せます。出した瞬間はナックルサーブですが、相手が打つタイミングでは上回転系サーブに変わっています。
初心者が出しがちなサーブです。超初心者はだいたいこのサーブになってしまっています。
このサーブは出した瞬間はボールが揺れますが、バウンドすると上回転も変わってしまうので、下手に出すと相手にとってはチャンスボールとなってしまいます。
使用する際は、十分注意しましょう。
下回転系ナックルサーブ
ナックルサーブは全く回転をかけずにサーブを出すのではなく、相手がレシーブするタイミングで無回転になっているように出すサーブです。
台との摩擦で上回転がかかってしまうのを計算に入れて、少し下回転をかけて出すのがコツです。
サーブのスピードやバウンドの高さによって摩擦によって生じる上回転の力が変わるため、速いサーブほど、また高いサーブほど、最初に与える下回転の量を増やします。
ラケットをやや上に向けて、押し出すように打てば軽く下回転のかかったボールとなり、相手がレシーブする段階ではナックルボールとなります。
ラケットを上に向けて押し出す打ち方は出しやすいのですが、反面、相手にバレやすいです。
ですから、ボールを当てる前と当てた後のモーションを下回転と同じにしたりすることによって、バレにくくします。
また、サーブの出し方は下回転サーブと同じですが、ラケットの端の方にボールを当てるようにすることによって、ボールに与える下回転の力を弱めます。
振り方にもよりますが、ラケットの先端、手元、右端(右利きの場合)などにボールを当てます。
ナックルサーブを練習するタイミング
超初心者のうちはすべてのサーブがナックルサーブになりがちです。
初心者はまず、しっかりと回転のかかったサーブを出せるようになってからナックルサーブの練習をしましょう。
ナックルサーブは回転量のあるサーブを組み合わせることによって生きるサーブです。すべてのサーブがナックルの超初心者が練習しても意味がありません。
ぶつ切れの下回転サーブ、横回転サーブを出せるようになってから、改めてナックルサーブの練習をします。
内訳できるようになったら、相手にバレないためにはどうすればよいか、モーション等を研究していきます。
粒高面でサーブを出す
シェークバック粒高選手やペン粒選手は、片面にに粒高を貼っているのですから、たまには粒高面でサーブを出してみてはいかがでしょうか。
粒高面でサーブを出すだけで、簡単にナックルサーブが出ます。
いつも取り慣れた裏ソフト面で出すサーブとは違い、粒高面で構えるだけで相手はびっくりします。
それだけで若干、相手より心理的に優位に立てます。
粒高面で普通に下回転サーブや横回転サーブを出すだけです。
裏ソフト面とは球質が違うためか、相手はレシーブしづらいようです。
粒高だからといって全く回転がかからないわけではなく、わずかながらの回転がかかります。
そのわずかながらの横回転や下回転が裏ソフトで出された時の感覚とは違うため、戸惑ってしまうのではないかと考えています。
裏ソフト面でサーブを出したときと同じ感覚で粒高面で打つと、回転だけでなく球威も大きく違います。
回転も球威もないため、サーブを出した時のラケットの振りから予想される(裏ソフト感覚の)場所よりも手前にボールが落ちます。
慣れていないとレシーブのタイミングが分からず、相手は取りづらいと感じます。
ボールが伸びてこないので、慣れていないと一瞬戸惑うらしいです。一瞬とはいえ、卓球はその一瞬が大切なのです。
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