王子サーブの福岡春菜選手

シェーク裏粒前陣異質攻守型といえば、福岡春菜選手を外してはいけません。

北京オリンピックの団体戦の日本代表として選ばれており、平野早矢香選手と福原愛選手と一緒に戦っていましたね。

このときは3位決定戦で韓国に 0-3 で負けてしまい、メダルを取ること叶わず、3人で号泣していたことをよく覚えています。福岡選手は次のオリンピックには出場しませんでしたが、この涙が次のオリンピックでの銅メダルに繋がったのだと信じています。

2015年に引退されて、ご結婚されて(鎌田姓)います。現在は、卓球教室や解説者として時々メディアに登場し、卓球の普及に努めてくれています。

目次

現役時代の世界ランキング

部門最高ランク取得時期
シニア202007年11月
21歳以下122005年11月
ジュニア432002年12月

福岡春菜選手の歩み

幼稚園時代から卓球を始め、小学6年生で全国入賞するようになります。

中学は卓球の名門、四天王寺中学に進学し、腕を磨いていきます。この時に、大阪の王子クラブの作間六郎氏から王子サーブを伝授されます。

高校卒業後は日本大学に進学し、中国電力に就職し、日本リーグでも活躍されました。

主な実績

大会名部門順位
2004ユニバーシアード女子シングルス優勝
2005アジア選手権混合ダブルス3位
2006全日本卓球選手権混合ダブルス優勝
2006第48回世界卓球選手権大会団体戦3位
2006ITTFプロツアー・ブラジル女子シングルス優勝
2008世界選手権団体戦3位
2008北京オリンピック団体戦4位

これらの輝かしい実績を見て分かるように、日本の卓球界を牽引していた方だということが分かります。

ラケット失格事件

2006年の世界卓球選手権にて、ラケットのラバーの接着剤のキシレン量が規定より多かったため、試合には勝ったものの、失格となってしまいました。

当時はまだ有機溶剤系接着剤の使用が認められていました。禁止されたのは2008年からです。

福岡選手は失格で負け扱いになってしまいましたが、その後4番手の福原愛選手が勝利したため、日本チームは準決勝に駒を進めることができています。

翌日の準決勝では、前日の失格にもめげずに試合ができたということで、技術だけでなくメンタルの強さも見習いたいポイントです。

福岡選手の卓球技術

福岡選手の技術の高さが分かる動画。

王子サーブだけでなく、通常のサーブや巻き込みサーブなど、サーブの技術が多彩です。

王子サービスと、高度な粒高技術から、ナショナルチームの「秘密兵器」とさえ言わしめていました。

王子サーブ

ちなみに、王子サーブを出す時は、人差し指と中指の間でラケットを挟み込みます。親指と人差指でラケットを挟む通常の握り方とは異なります。

私は王子サーブを真似ようとしてみたものの、グリップの握りかえがうまくできずラケットを落としまくり、断念しました。

ラケットを裏面でサーブを出すのって、難しい…。

今では、小学生が王子サーブを出しているのをよく見かけます。しゃがみこみサーブなので、成長すると出すのが難しくなるサーブです。

粒高技術

見習いたい技術満載です。

粒高初級者は、当てるだけのプッシュやブロックばかりになってしまいます。福岡選手のプレーを見ていると、短く巧みに止めたかと思えば、長く深いところに速く低い攻撃的なプッシュを押し込んで相手を翻弄しているのが見て取れます。

粒高は防御ではなく、攻撃です。

そのコース取りは、見習いたいところです。

福岡春菜選手の使用用具

福岡春菜選手は用具をコロコロ変えることはありません。ずっと同じものを使い続けています。

ラケット PF4

7枚合板のPF4は、残念ながら今は廃盤となっています。

福岡選手はこのラケットを小学6年のときから使用しており、かなり使い込んでボロボロの状態です。ラケットへの愛着を非常に感じます。

粒高にあるラケットというのななかなかないので、これしかなかったのかもしれません。

ちなみに、その後継とされるのがニッタクの剛力ラケットです。異質型選手向けに開発されたラケットで、福岡選手を指導した作間さんが監修したラケットです。

フォア面 TSP トリプルパワー 薄

これも今は廃盤となってしまった粘着系のラバーです。

福岡選手を真似て、半年ほどこのラバーを使用したことがあります。非常に硬くて飛ばなくて、なかなか癖がある扱いにくいラバーでした。

試合後かなりの確率で対戦相手がラバーの確認に来ました。

「あれ?普通の裏ラバーだよね?」

と首をかしげるほどのラバーでした。

パチンとスマッシュを打てばナックル性のスマッシュが直線的に飛んでいき、ブロックすればこれまたナックル性のボールが飛んでいくため、相手はかなりの高確率でネットに引っ掛けてくれます。

ボールをきちんとこすって打てば、切れたボールが飛んでいきます。サーブは非常にやりやすいラバーでした。

普通にラリーをすると落ちます。ドライブも、スマッシュも、なぜか落ちます。飛びません。

相手に嫌がられるラバーでした。相手に嫌がられる一方で、自分も使いこなすのが難しく、回転を意識しないとすべての打球がナックル性になってしまう感じでした。

このようなラバーを巧みに操る福岡選手の凄さを、改めて感じました。

バック面 TSP CURL P-3 OX

バック面のラバーだけは、今でも絶賛販売中のTSP カールP-3です。

粒高で守るだけではなく、積極的に攻撃するのが福岡流。

ふわっとしたボールだけではなく、鋭いプッシュが可能です。長短をつけてどこに飛んでいくのかわからない読みづらさがあります。

粒高でスマッシュやドライブを打つことは不可能だと、かつては言われていました。

しかし福岡選手は不可能と言われたことにあえてチャレンジし、練習を積み重ねることで粒高面でスマッシュやドライブをものにしてしまいました。

しかもナックル性のスマッシュやドライブなので、相手は戸惑います。

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