バック粒高の男子選手、ファビアン・オーケストロム(Fabian Åkerström)

片面に粒高を貼った女子選手は多く見かけるものの、男子ではなかなかみることができません。中学や高校の地方大会で片面に粒高を使用している男子はいます。

しかし世界に目を向けると、 世界のトップで活躍している男子選手は裏裏のドライブ型が主流で異質ラバーを使用している選手はめったに見かけなくなります。

スウェーデンのファビアン・オーケストロム選手は、数少ない男子の異質使いの選手です。

目次

世界ランキング

部門ランキング最高ランキング取得時期
シニア2020年4月6071652016年6月
21歳以下332009年6月
ジュニア222006年4月

主な実績

大会名開催年順位
ITTF ジュニア世界選手権大会20053位
ITTF プロツアー・スウェーデン20123位
スウェーデン選手権大会2013優勝

ファビアン・オーケストロム選手のプレー

スウェーデンのメガネ男子、オーケストロム選手はカットマンとして卓球のキャリアをスタートさせました。

13歳の時、コーチのすすめで粒高を使用するようになったそうです。

カットマンとしてはフォアカットに問題がありました。粒高を使用してみたところ、そのスタイルが合っていたようで、以後、粒高を使用した独自のスタイルを発展させていくことになります。

オーケストロム選手はかつてアンチ粒高を使っていました。2008年のルール改正によりアンチ粒高が禁止になってしまいます。

古い動画で画質は悪いですし、手ブレがひどくて非常に観にくいのですが、オーケストロム選手がアンチ粒高を使用していたと思われる時期の動画です。

非常に粒高の技術が高いことが分かります。

粒高面でのカット性ブロックも、プッシュも流し打ちも、カットもひじょうに安定しています。

2008年にアンチ粒高ラバーは禁止されて以降、プレースタイルの変更を余儀なくされ、さらにボールがプラスチックボールに変わったためでしょうか、プレイスタイルに試行錯誤が見られるようになります。

アンチ粒高禁止後

最近の動画を見てみると、カットマン?というスタイルになっていました。

試行錯誤してたどり着いたスタイルなのでしょう。昔の映像に比べると、フォアはドライブ、バックは後ろに下がってカットを多用するようになっています。

卓球はじめはカットマンだったので、オーケストロム選手としてはやや昔に戻っただけなのかもしれません。

前陣異質攻守型とカットマンの中間のようなスタイルです。

ラケットをとにかく回します

オーケストロム選手は、ラケットを浅く握り、プレー中にラケットをとにかくよく回し、相手を翻弄させるのが得意です。

バック側に来たチャンスボールはすかさずラケットを反転し、裏ソフト面でバックハンドスマッシュを決めています。

バック面の粒高は攻撃できないと思われがちですが、オーケストロム選手はラケットを反転させることでカバーしています。

これはなかなかできることではありません。

裏ソフトと粒高での打法を両方マスターしなければなりませんし、ラケットを反転させた時は今どちらの面で打っているのかを判断し、打法をうまく切り替えなければなりません。高度な器用さが要求されます

粒高ラバーは後ろに下げられた場合も弱いのですが、そのようなボールをオーケストロム選手はカットでしのいでます。

粒高技術のデパートと言っていいぐらい多様な粒高技術の使い手です。

ごくたまに、ラケットをくるくる回転させすぎて、どちらの面で打っているのかわからなくなってミスする場面もありますが、そこはご愛嬌……。

世界ランキング的にはオフチャロフの方が遥かに格上ですが、そのオフチャロフがオーケストロム選手に手こずっています。変化に翻弄されているのが分かります。

オフチャロフがイライラしているのが伝わってきます。

オフチャロフのドライブを台上でツーバウンドするほどストップさせたり、カットしたりブロックしたり。オフチャロフがネットに引っ掛けるほど回転量のあるカット性ブロックを返したり。

パワーやスピードはあまりありませんが、トリッキーで、見ていてなかなか楽しいです。

どうでもいいことだけど、ドイツ語だとアッカシュトロームになるんだ……。

オーケストロム選手の使用用具

ラケット:Donic パーソン パワープレイ

7枚合板のラケットで、コントロールとスピードに定評があるラケットのようです。

フォア面:Donic コッパ X-1

バック面:Donic アカディL2

使用している粒高ラバーはアカディL2ですが、今は販売されていないようです。

アカディL3 という後継ラバーは販売されています。

オーケストロム選手が現在使用している粒高ラバーは不明です。

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