ニッタクの剛力ラケットを使ってみた

剛力は粒高を貼ってプレーする選手に適したラケットです。

このラケットは中級者~上級者向けです。このラケットはひじょうに個性が強いので、初級者にはお勧めいたしません。初心者がこのラケットを欲しがったら、全力でやめさせます。

初心者用のラケットである程度技術が身についた異質型の選手には、この強力をおすすめします。

なにしろ、異質型のために誕生した異質向けのラケットなのですから。

2019年のインターハイでは、女子のベスト8に入った選手のうち4人がこの剛力を使用していました。4人とも、異質を貼った選手たちです。

目次

剛力の概要

  • 木材7枚合板
  • サイズ:ブレード160×154mm、グリップFL 100×24mm
  • スピード:ミッド・スロー
  • 打球感:スロー
  • 厚さ:4.9mm
  • 重さ:±100g

個性は武器だ!

いずれもニッタク公表値

公表値を見るからに、薄くて重くて飛ばないラケットであろうことが想像できます。飛ぶラケットを求めがちなドライブが多様のラケットとは逆を行く性能です。

薄いラケットに薄いラバーを貼る異質攻守型は、10mmのサイドテープでは確実にはみ出します。サイドテープを貼る場合は8mmを選びましょう。

剛力の特徴

バック面にスポンジの薄い異質ラバーを貼ることを前提として「ラケットは重いほうが良い」というスタイルに仕上げました。

バック面の異質ラバーを操り、変化+つかんで弾く力強いスマッシュで相手を翻弄します。
重量級で大きめなブレードは、相手の強打に負けない安定したブロックを生み出します。
個性を磨き、個性を育むことで硬式もラージも勝利を手に入れる!
総ウォールナットの7枚合板。

粒高や一枚ラバーを貼っても威力を発揮する100g±の重量級。

硬質な材質ながらも、しなりがあり、つかんで弾く力強いスマッシュはまさに剛力。

https://www.nittaku.com/products/rackets/post-140

球突きをすると、今まで使っていたラケットに比べ、硬くて飛ばないことを実感できます。

剛力の誕生

剛力は作馬六郎氏が監修したラケットです。作間氏は、北京オリンピックに出場した粒高前陣異質攻守型の福岡春菜選手を育て、インターハイで優勝した阿部愛莉を育てた人です。

王子サーブの生みの親でもあります。

作間氏は阿部愛莉選手のために特注ラケットをつくり、阿部選手はその特注ラケットでインターハイで優勝しました。阿部愛莉選手が優勝したことにより、その特注ラケットが市販されることになりました。

それが『剛力』です。

阿部愛莉選手は剛力にファスタークG-1をフォア面に,変化系表ソフトであるカールP2をバック面に貼ってプレーし、インターハイで優勝しました。

福岡春菜選手が使用しているラケットPF4はもう廃番になっていますが、福岡春菜選手が使っているラケットの後継ラケットともいわれる存在です。

関連:阿部愛莉選手がいたから剛力がある

なぜ異質には剛力が良いのか

粒高の変化を活かすには、ラケットは硬い方が良いといわれています。

なぜなら、球がラケットに食い込むことがないので粒が倒れやすくなり、変化が大きくなるからです。

ラケットの選び方でも書きましたが、重くて薄くて硬くて飛ばないラケットの方が粒の特性を活かせます。

軽いラケットに粒高ラバーを貼ると非常に軽いラケットになります。ネット際のプレーはしやすくなりますが相手の重い球を受けとめることができません。

飛ばないラケットである必要もあります。

飛ぶラケットに粒高を貼ってしまう、変化を与える前にボールが飛んでいってしまいますし、球威も抑えることができません。

粒高で球威を抑えネット際にポトンと落とすようなドロップショットは、飛ばないラケットのほうがやりやすいです。飛ぶラケットでネット際に落とすようなプレーは、福原愛選手のレベルでないとできないような難しい技術です。

ドライブ型の人は飛ぶラケットを求めがちですが、異質攻守型は飛ばないラケットのほうが扱いやすいのです。

実際に剛力を使用してみての評価とレビュー

ラバーを貼り、剛力ラケットを握って振ってみると、やはりその重さに驚きます。

重さに耐えきれるだけの筋力がないと、間違いなく振り遅れます。

今までのラケットとは重さが違うので、慣れるまでは多少振り遅れてしまうのは否めません。どんなラケットを使用するときでもそうですが、ラケットを変えたばかりの頃は練習を積み重ねて慣れるしかありません。

ラケットを剛力に変えると,それまでのラケットよりもだいたい20g重くなるので,その差に驚くのです。

ラケットの重さについて

ラケットが重いことを強調していますが、普通の80g前後のラケットに特厚のラバーを貼っているドライブ型の選手が使用するラケットに比べると、断然軽いです。

ドライブ型の選手が粒高の選手が使用するラケットを持つと、その軽さに驚きます。

ラケットの重さの差以上に、ラバーによる重さの差のほうが大きいからです。

攻撃

フォア面に粘着系のラバーを貼ると、ナックル気味のスマッシュが一直線に飛びんでいきます。

ラケットが重いからでしょうか、飛ばないラケットなのに攻撃はしっかりと威力のあるボールが飛んでいきます

バック粒での攻撃も、ひじょうにやりやすい印象です。

守備だけでなく、攻撃もしっかりできるラケットだという印象を受けました。

ブロック

バック面に貼った粒は、ラケットが硬いため粒がしっかり倒れて変化が大きく、また飛びすぎないために、安定して相手コートに打ち返せます。

おそらく飛ぶラケットだとオーバーミスしてしまうような球威のあるボールでも抑え込め、相手コートに収まってくれます。

ブロックもひじょうにやりやすいく、コントロールもしやすいです。低い弾道で飛んでいってくれます。相手によってはブロックしているだけで勝てるのではないかと思うほどです。

剛力のデメリット

  • 筋力がないと肩や肘を痛める可能性がある
  • 値段が高い

重いラケットを振るだけの筋力を鍛えておく必要があります。筋力のない状態でこのラケットを使用すると、間違いなく肩や肘を痛めます。

ただ、今まで使用していたラケットに比べて重いというだけで、ドライブ型の選手が使用するラケットよりも軽いので、それほど気にする必要はないと思います。

変えた直後は今までと感覚が違いすぎて、重さに戸惑っているだけだと思います。

重さよりも使いやすさよりも、値段(約¥30,000)が一番のネックかもしれません。(ちなみにネットで購入したほうが安く購入できます)

卓球専門店が売上を予測して発注してくれていることもありますが、基本的に受注生産品なので、すぐ手元に届かないという欠点があります。

剛力を使用している選手

四天王寺高校の女子選手たちは、剛力シリーズを使用している選手が多いです。

最近では、2019年全日本ジュニアを制した出澤杏佳選手がいます。剛力に表ソフトと粒高を貼っています。粒高使いの選手として、最近注目している選手です。

粒高ではありませんが、インターハイを制した塩見選手は剛力にフォア面に表ソフト、バック面に裏ソフトを貼っています。表ソフトを活かすために剛力を使っているのだと思われます。

彼女らは粒高ではなく、裏ソフトや表ソフトの厚を貼っていたりするので、ラケット総重量は相当重くなっているはず…。日頃から練習に励み、鍛えているから、重いラケットでも難なくプレーできるのでしょうね。

最初は剛力しかありませんでしたが、今は剛力スーパーカット剛力スーパードライブ等、戦型バリエーションが増えてさまざまな剛力が販売されています。

カットマン橋本帆乃香選手は、以前は剛力スーパーカットを使用していましたが、現在は剛力男子を使用しているようです。同じくカットマンの佐藤瞳選手も、剛力男子の使い手です。

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いろいろな剛力が登場したおかげで、『剛力(無印)』を探しにくくなっています。他の剛力ラケットと間違えないように!

総合評価(まとめ)

  • 一枚ラバーや薄いラバーを貼る異質型選手向け
  • 薄くて重くて硬くて飛ばない
  • 飛ばないから球威のあるボールをしっかりと抑え込める
  • 硬いので、粒がしっかり倒れて変化が大きいボールが返球できる

使ってみたら、謳い文句通り異質にとっては使いやすいラケットだったよ。

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