異質向けラケット ニッタク 剛力

剛力は粒高を貼ってプレーする選手に適したラケットです。

このラケットは中級者~上級者向けです。このラケットはひじょうに個性が強いので、初級者にはお勧めいたしません

初心者がこのラケットを欲しがったら、全力でやめさせます。

2019年のインターハイでは、女子のベスト8に入った選手のうち4人がこの剛力を使用していました。4人とも、異質を貼った選手たちです。

目次

剛力の誕生

剛力は作馬六郎氏が監修したラケットです。作間氏は、北京オリンピックに出場した粒高前陣異質攻守型の福岡春菜選手を育て、インターハイで優勝した阿部愛莉を育てた人です。

王子サーブの生みの親でもあります。

作間氏は阿部愛莉選手のために特注ラケットをつくり、阿部選手はその特注ラケットでインターハイで優勝しました。阿部愛莉選手が優勝したことにより、その特注ラケットが市販されることになりました。

それが『剛力』です。

阿部愛莉選手は剛力にファスタークG-1をフォア面に,変化系表ソフトであるカールP2をバック面に貼ってプレーし、インターハイで優勝しました。

福岡春菜選手が使用しているラケットPF4はもう廃番になっていますが、福岡春菜選手が使っているラケットの後継ラケットともいわれる存在です。

剛力の特徴

剛力の特徴は、なんといってもその重さと薄さです。

  • 木材7枚合板
  • 厚さ:4.9mm
  • 重さ:±105g

100g以下のものは出荷しないという重さのこだわりぶり。

7枚合板であるにもかかわらず、厚さが4.9㎜しかありません。そして、飛びません。

薄いラケットに薄いラバーを貼る異質攻守型は、10mmのサイドテープでははみ出してしまいます。

球突きをすると、今まで使っていたラケットに比べ、硬くて飛ばないことを実感できます。

ラケットが重いことを強調していますが、普通の80g前後のラケットに特厚のラバーを貼っているドライブ型の選手が使用するラケットに比べると、断然軽いです。
ドライブ型の選手が粒高の選手が使用するラケットを持つと、その軽さに驚きます。
ラケットの重さの差以上に、ラバーによる重さの差のほうが大きいからです。

なぜ異質には剛力が良いのか

粒高の変化を活かすには、ラケットは硬い方が良いといわれています。

なぜなら、球がラケットに食い込むことがないので粒が倒れやすくなり、変化が大きくなるからです。

ラケットの選び方でも書きましたが、重くて薄くて硬くて飛ばないラケットの方が粒の特性を活かせます。

軽いラケットに粒高ラバーを貼ると非常に軽いラケットになります。ネット際のプレーはしやすくなりますが相手の重い球を受けとめることができなくなってしまいます。

飛ばないラケットである必要もあります。飛ぶラケットに粒高を貼ってしまいますと、変化を与えるまえにボールが飛んでいってしまいますし、球威も抑えることができません。

粒高で球威を抑えネット際にポトンと落とすようなドロップショットは、飛ばないラケットのほうがやりやすいです。飛ぶラケットでネット際に落とすようなプレーは、福原愛選手のレベルでないとできないような難しい技術です。

ドライブ型の人は飛ぶラケットを求めがちですが、異質攻守型は飛ばないラケットのほうが扱いやすいのです。

剛力の使用感

ラバーを貼り、剛力ラケットを握って振ってみると、やはりその重さに驚きます。

重さに耐えきれるだけの筋力がないと、間違いなく振り遅れます。

今までのラケットとは重さが違うので、慣れるまでは多少振り遅れてしまうのは否めません。どんなラケットを使用するときでもそうですが、ラケットを変えたばかりの頃は練習を積み重ねて慣れるしかありません。

ラケットを剛力に変えると,それまでのラケットよりもだいたい20g重くなるので,その差に驚くのです。

実際に打球してみての評価とレビュー

フォア面に粘着系のラバーを貼ると、ナックル気味のスマッシュが一直線に飛びんでいきます。

バック面に貼った粒は、粒がしっかり倒れてくれるため変化が大きく、また飛びすぎないために安定して相手コートに打ち返せます。

ブロックもひじょうにやりやすいく、コントロールもしやすいです。低い弾道で飛んでいってくれます。相手によってはブロックしているだけで勝ててしまいます。

バック粒での攻撃も、ひじょうにやりやすい印象です。

剛力のデメリット

重いラケットを振るだけの筋力を鍛えておく必要があります。筋力のない状態でこのラケットを使用すると、間違いなく肩や肘を痛めます。

ただ、今まで使用していたラケットに比べて重いというだけで、ドライブ型の選手が使用するラケットよりも軽いので、それほど気にする必要はないと思います。

変えた直後は今までと感覚が違いすぎて、重さに戸惑っているだけだと思います。

重さよりも使いやすさよりも、値段(約¥30,000)が一番のネックかも。

卓球専門店が売上を予測して発注してくれていることもありますが、基本的に受注生産品なので、すぐ手元に届かないという欠点があります。

剛力を使用している選手

四天王寺高校の女子選手たちは、剛力シリーズを使用している選手が多いです。

最近では、2019年全日本ジュニアを制した出澤杏佳選手がいます。剛力に表ソフトと粒高を貼っています。粒高使いの選手として、最近注目している選手です。

粒高ではありませんが、インターハイを制した塩見選手は剛力にフォア面に表ソフト、バック面に裏ソフトを貼っています。表ソフトを活かすために剛力を使っているのだと思われます。

彼女らは粒高ではなく、裏ソフトや表ソフトの厚を貼っていたりするので、ラケット総重量は相当重くなっているはず…。日頃から練習に励み、鍛えているから、重いラケットでも難なくプレーできるのでしょうね。

最初は剛力しかありませんでしたが、今は剛力スーパーカット剛力スーパードライブ等、戦型バリエーションが増えてさまざまな剛力が販売されています。

カットマン橋本帆乃香選手は、以前は剛力スーパーカットを使用していましたが、現在は剛力男子を使用しているようです。同じくカットマンの佐藤瞳選手も、剛力男子の使い手です。

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