ホリゾンタルとバーティカルは、スティガにカットマンの塩野真人(元世界選手権日本代表)さんが入社したことで誕生した粒高ラバーです。
塩野真人選手は、バック面に粒高を使用しているカットマンです。
この2種類のラバーは、粒高使いのカットマンならではの観点から開発されたラバーです。
ホリゾンタルは横目、バーティカルは縦目の粒高ラバーです。
一般的な粒高ラバーは横目なので、バーティカルの縦目はかなり粒高ラバーとしても異色のラバーといえます。
縦目粒高は珍しいですが、塩野選手は縦目のバーティカル55が一番のオススメとのことですが、実際に両方を使用してみてたので、比較をしてみたいと思います。
カタログ公式値の比較
私は2つとも硬めの55を使用してみました。
両者のカタログ値は以下のようになります。
バーティカル55 OX | ホリゾンタル55 OX | |
---|---|---|
スピード | 10 | 9 |
スピン | 10 | 9 |
コントロール | 8 | 6 |
変化 | 8 | 10 |
カタログ値は参考にはなりますが、実際に使用してみた時の使用感は、その人の実力や打ち方の癖が関係してくるため、カタログ値通りの使用感になるとはかぎりません。
シートは同じでも、目の向きが違うだけでこれだけの差があります。
この2種類のラバーを打ち比べることは、縦目と横目の性能の違いを知るのにひじょうに都合の良い方法となります。
実際の使用感
剛力ラケットに貼って、打ってみました。
バーティカル55 OX

ドライブをブロックする時の安定感は、ホリゾンタルの方があるように感じました。それほど切れたボールが返っているように感じません。
その一方で、プッシュは揺れる感じが大きいように感じました。
詳しくは以下の記事をご覧ください。

ホリゾンタル55 OX

回転のかかったきれいなドライブを打つ相手と練習した時、短く、非常に切れたボールが相手コートに返りました。
非常に安定感があり、コントロールしやすいと感じました。
ドライブよりもパワーで押すようなタイプの人と練習してみたところ、球が暴れだしました。
その暴れ方は、バーティカルよりも大きいと感じました。
詳しくは以下の記事をご覧ください。

結論
ラケットを寝かせて打つか、立てて打つか、どちらの方向にラケットを引いているのか、打ち方のによっても安定性に違いがあるのかもしれません。
個々人の癖のようなものがあるので、自分がどのようにラケットを握っているのか客観的にわからなければ、人に聞いてみるのも良いかもしれません。
私の打ち方では、バーティカルとホリゾンタルのカタログ値とは逆の使用感となっていました。
卓球王国では、バーティカルの方が短く止まると紹介されていましたが、私の場合はホリゾンタルの方が短く止まりました。
その数カ月後の卓球王国では、カットマンにはバーティカル、前陣異質攻守型にはホリゾンタルがおすすめとあったので、私の使用感はあながち間違ってはいなかったようです。
どちらを選ぶかは、結局は好みなのですが、私はホリゾンタルの方が使いやすいと感じました。
コメント