バーティカルには20と50の2種類があり、粒の硬さが違います。20は柔らかい粒で、55は硬い粒となっています。
もちろん、スポンジありのソフトラバーと一枚ラバーのOXラバーがあります。
バーティカルの概要
バーティカルは、現役を引退したカットマンの塩野真人(元世界選手権日本代表)さんがスティガに入社したことで誕生した粒高ラバーです。
塩野真人選手は、バック面に粒高を使用しているカットマンです。粒高使いのカットマンならではの観点から開発されたラバーです。
バーティカルの特徴
最大の特徴は粒の配列にあります。
バーティカルの名が示すように、粒の配列が「縦目」になっています。パッケージのデザインも、粒の配列が縦目であることを強調したデザインになっています。
この配列は粒高ラバーとしては非常に珍しく、粒高ラバーと呼ばれているラバーの殆どは「横目」になっています。
表ソフトラバーの場合、一般的に縦目は変化が少ないスピード系、横目は変化が大きい回転系といわれています。もともと変化系である粒高は横目なのですが、そこをあえて縦目にするという珍しい粒高ラバーとなっています。
バーティカルを使用してみての評価とレビュー
剛力ラケットにバーティカル55 OXを貼って打ってみました。

TSP Curl P-3 OXからの移行になりますので、P-3と比較しての感想です。
ブロック
当てるだけで短く止まってくれます。感覚を掴むまでは、短く止まりすぎてネットに引っ掛けてしまうことが多くありました。
少しなれてある程度ラリーが続くようになって感じたことは、思いの外変化が大きいということです。そして、低く鋭く入ってくれます。
プッシュ
これも飛ばないので、最初はネットに引っ掛けてしまいました。
プッシュは結構揺れます。かなり揺れます。揺れる様子がはっきりと見て取れました。
流し打ち
ボールを持つ感覚はP-3ほどではありませんでしたが、コース取りはしやすく、狙いやすかったです。
攻撃(バックハンド)
横目のものに比べてやりづらかったです。安定して打つことができませんでした。

他のバーティカルの口コミ評価
私は前陣攻守型ですが、カットマンの方々の評価を見ると、鋭くて速い攻撃的なカットができ、そして抑えやすく切りやすいという感想が多くなっています。
硬度20°の方は扱いやすく、硬度55°の方は上級者向けで非常に切れたカットが出せるようです。
総合評価(まとめ)
自分だけでなく他の人の評価を見ると、安定するという人もいればそうでない人もいます。
私にとって、バーティカルは揺れは大きいかもしれないけれど、横目のものに比べて扱いづらいものでした。
扱いづらいラバーでしたが、相手にとってもいやらしい球質のボールが飛んでいきますので、扱いに慣れれば縦目の良さが活きるのかもしれません。
おそらく、扱う人のラケットの握り方や振りの方向で評価が変わってくるのだと思います。
カットマンには高評価が多く、前陣攻守型は低くなる傾向があります。
よって、前陣攻守型よりもカットマンに向いたラバーだと考えられます。

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